OECDの新報告書「Growing Unequal?」によれば、加盟30カ国の4分の3以上で過去20年間に富裕層と貧困層の格差は拡大し、経済成長は貧困層より富裕層に恩恵をもたらしている、としています。
カナダ、フィンランド、ドイツ、イタリア、ノルウェー、米国などの国では、富裕層と中間階級の格差も拡大し、一方、メキシコ、ギリシャ、英国などでは縮小したそうです。
この調査は、各国の2000年代半ば(日本は03年)のジニ係数を比べたもので、日本は0.32でOECD30カ国平均(0.31)をやや上回っていますが、1990年代半ば以降の10年間では日本では格差がやや縮まったとしています。
格差問題が色々な視点から論じられ、また、選挙の争点の一つであるとも考えられる今日、この内容はどのように受け取るのでしょうか。
今号も、色々な観点からの力作のご寄稿ありがとうございました。(HO)