ギリシャ神話にパンドラの箱というのがあります。”ある日パンドラは好奇心に負けて開けてはいけない箱を開いてしまう。すると、そこから様々な災い(エリスやニュクスの子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出し、パンドラは慌ててその箱を閉めるが、既に一つを除いて全て飛び去った後であった。
最後に残ったものは予知する能力であった。”というものです。
このため、良いことも悪いことも予知出来ない人間は、将来に不安と同時に希望を持って生きていけば途が開けるという寓意だと思われます。
最近、この”パンドラの箱”を開けるという言い回しがよく使われていますが、これは世界的に災いをもたらしかねない”箱”が満ちているということなのでしょう。日本では政治の混迷もあり、”パンドラの箱”対策の希望や期待も少ないようです。未来が開ける政治を期待したいものです。
今号も多面的なご寄稿有難う御座いました。(HO)