旧聞ですが、2003年の自治体国際化協会北京事務所通信に次のような記事がありました。
『中国では海外留学して帰国する留学生を「海亀族」(海帰派→海亀派)と呼んでいる。
最近は北京が海亀族にとって帰国して起業するメッカとなっている。北京には 計4万人以上の海外留学からの帰国者がいるが、彼らは3,300余りの企業を興している。
北京市人事局によれば、北京市は帰国し企業する留学生を引きつけるための特別ルートとなっている。2000年以来、中関村科技園区(IT、ハイテク産業の集積地)
だけでも、帰国留学生が起業した企業は251企業から1,785企業と約7倍に増加した。 帰国留学生数も1,052人から4,900人に増加した。彼らが創業した企業の登録資本金は
既に19億元(約285億円)に達している。』
最近の日本若者は、内向化が著しく米国への留学生も激減し、まして中国の「海亀族」(のような行動を取っている人が多いとは思われません。人材教育面でも日本は大きく遅れているといえましょう。この点についても、本年こそは中長期的なヴィジョンの策定と実施が望まれます。
現政権に期待していいものでしょうか。
本号も時宜を得た、多面的なご寄稿をありがとうございました。(H.O)