日本において、技術やサービスなどが市場で独自の進化をとげ、世界標準からかけ離れてしまうという現象が見られます。これを、ガラパゴス諸島の生物が、大陸とは異なる独自の進化をしている現象にたとえて「ガラパゴス化」といわれています。
今後ますます人口が減少し成長が見込めない日本では、この「ガラパゴス化」からの脱却が重要な課題です。これには、海外に対しさらに広く門戸を開き、また、自らも積極的に出て、世界の変化・多様化を日本の発展に結び付けることが必要となります。
しかしながら、日本では豊かさを反映してか、若者の内向き志向、海外離れの風潮が高まり、アメリカへの日本人留学生は
2003 -04年度から減少傾向にあり、2008 -09年度にはアジアの国別順位では第 5位へと下降しました。これでは、グローバル化も覚束きません。
国の財政にも問題がありますが、日本には人材づくりにも課題があるようです。
若者の活発な活躍に期待したいところですが。
今号も多面的なご寄稿有難う御座いました。(HO)