アメリカのサブプライムローンの2006年末の残高は1.3兆ドル。この不良債権が13兆ドルに上る証券化商品に波及しこの信用を低下させ現在の危機を招いているといわれています。これは資本主義の自由競争の果てであり、これを正すには経済学が財貨よりも人間を重視する原点に戻る必要があるとする意見があります。
最近の無差別殺人事件の多発等の社会現象を見るに付け、経済学に限らず我々は、もう一度改めて倫理・道徳を踏まえた社会生活を志す必要があると考える昨今です。今号も、色々な観点からの力作のご寄稿ありがとうございました。(HO)
なお、来第120号は、年末特集として長文ではありますが岸本新兵衛氏の提言『中央集権の終焉と自然な生活の復活』一遍のみを掲載する予定です。